原付免許をとった翌日に、酒気帯び運転で逮捕(補導)閲覧注意

*閲覧注意:読み終わった後、気分が悪くなる可能性があるので、注意してください

16歳の誕生日に原付の免許をとった。当時、中学三年生だった。中学で留年していたからである。
私立、だったので付属の高校がついていて、高校はバイク免許禁止だったのであるが、
中学校では留年を想定していないので、そもそも免許禁止なんてルールすら存在していないので
何の問題もない。
そもそも不登校で学校にいっていないので、なおさらである。
ちょうどその時は、下北沢にあるKというボクシングジムに通っていたので、
練習が終わった後は、先輩たちを飯を食いにいきながら酒を飲み始めていた。
とはいえ、16歳なので、ビールを飲んでも苦いだけでまったくうまいとは思わなかった。
先輩にそのことを相談すると、
「だったら、スクリュードライバーとか、コークハイとかカクテルにしたらどうだ?」と
いわれ飲んでみると、それれは普通のジュースと同じなので、ぐびぐび飲めてしまう。
でも子供だから、すぐに泥酔してしまうのである。
免許をとって、すぐに母親に原付のバイクを買ってもらった。
ヤマハのサリアンというスクーターである。
宮崎美子がCMをやっていたから、女性向けである。でも在庫がこれしかなかったので、
1日も早く乗りたかったから、これにしたのだ。

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その日は買ったばかりのスクーターで浜田山の自宅から下北沢まで行った。
練習が終わって帰るつもりだったが、Iさんに誘われて、いっしょに飲みにいくことになった。
Iさんは柿生に住んでいた。22歳くらいで、高校を卒業してバイトをしながら、ジムに通っていた。
まあプロを目指していたのである。
けっこう酔ってしまい、当然電車で帰るべきなのであるが、私の判断では、千鳥足なのでむしろ
バイクのほうが楽だと思ったのである。
今もあるが、永福町の駅の交番の前で、踏切不停止もしていたので
即座に逮捕されてしまった。
正直なところ、酔っていて停止しなかったのではなくて、踏切で一旦停止するというルールを
知らなかったのだ。
無論テストは合格しているが、テストで満点だからといって、理解しているわけではないのだ。
私は原付の試験をゲームとして捉えていて、ひっかけ問題にやられないためのテクニックをマスターして
いるだけで、内容は全く理解していなかったのである。
令和の時代であれば、まあ事件なのであろうが、当時はそれほどでもなかった。
お袋が交番に迎えにきてくれて、自宅に帰った。
スクーターは押して帰ったが、途中から乗ってしまった。
まあ怖いものしらずである。
でも、私のショックはかなり大きかった。丸一日布団から出られなかった。この世の終わりのような
気分だった。おまわりさんから、家庭裁判所に出頭する話をきかされていたからだ。
1ヶ月後に家裁に母親と行き、審判を受けた。(判決)
人生で初めて体験する裁判である。結果は、1日講習を受ければ不処分というものだった。
免許は30日の停止である。
実はこの講習がけっこうつらいものなのだ。今も同じものかどうかはしらないが、
とんでもないビデオ(当時は8mmフィルム映画)を見せられるのだ。人生で見たどんなホラー映画
よりも恐ろしいものだった。
本当かどうかは知らないが、事故の多い交差点に24時間の撮影機材を設置し、実際の事故シーンを
見せるというものだった。バイクが車にぶつかり、空高くとびあがり、地面に打ち付けられていく。
その後、死体の検分がはじまり、飛び散った脳髄などをカラーで見させられるのである。
第2部はある意味もっとすごいものだった。両手両足のなくなった人のリハビリシーンから、その映画は
はじまる。そしてご飯を食べるのにも七転八倒し、本当につらそうである。そしてその人のインタビュー
が開始される。「あの日、友人にすすめられて酒を飲まなければ、こんなことにはならないですんだのに」
というような話をするのだ。こんな映画を1時間以上見せられるのだ。
それからしばらくして、私は「ジャンク死と惨劇」という映画を見に行った。こっちは、実際に人間が
電気椅子で死刑になるシーンとか、ライオンに人が食い殺されるシーンとか、生きた猿の頭をハンマー
で叩き割り、スプーンですくって脳髄を食べるシーンとか満載の映画なのであるが、
はっきりいって、不処分の講習で見た映画のほうがはるかにきつかった。

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まあそういう感じだったので、薬がとてもきいてしまい、バイクに乗る気がなくなってしまった。
意外に、素直な性格なのである。結局バイクはそれいらい乗らなくなり、更新もしなかったので、
20歳をこえてから普通免許をとるまで、バイクにのることもなかった。
なんとなく思うのが、この事件がなければ、バイクに乗りまくり、自動二輪の免許もとり、
大きな事故を起こしていたような気がする。なにか見えない力が私を守ってくれたのだと、
解釈し感謝している。
余談なのであるが、35歳の時に急にバイクに乗りたくなり、免許をとりに行こうと思った前の晩に、
目の前でバイクの事故を目撃してしまった。甲州街道の芦花公園の付近で、右折をしたバイクが
車につっこんだのだ。バイクの運転手が宙を舞い、道路にぐちゃっとおちる場面が脳裏にこびりついている。私は翌日、教習所にいくのをやめて今日に至っている。これも偶然とは思っていない。
バイクに乗るなという意味だと思う。

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