弟弟子への暴力問題で、貴ノ富士は2回目ということで
引退勧告を受け、一度は裁判で戦う姿勢を見せたが、
結局引退してしまった。
このまま、相撲協会から解雇されると、退職金が支給されなくなると
いうのが理由のようであるが、それは違うと思う。
彼の退職金は、22歳ということもあり、数百万円である。
関取としての年収は、最低でも1000万はあるので、
どんな状況でも協会に残ったほうがトクである。だから、弁護士を雇ったのだ。
でも、裁判はおそらく1年はかかる。けっこう大変だ。
弁護士の気持ちとしては、1年かけて面倒臭い事案をやるよりも、
ここで終わらせて、退職金の数百万円の何割かを手数料でもらったほうがてっとり早いと
思ったのだと思う。
以前、大相撲の八百長疑惑で解雇された中国国籍の蒼国来という力士が、
協会に対して解雇向こうの訴えをし、勝訴して現在も力士としてやっている。

噂では、彼が八百長をやっていたのは事実だが、裁判で立件できなかったので
仕方なく復帰させたそうである。
私はこの事案と、貴ノ富士の事案は似たようなものであると感じているので、
貴ノ富士は、裁判でがんばったほうがいいと思っていた。だって、22歳である。
人生の全てをかけて、中卒で角界に入ってきて、廃業はかわいそうである。
まだ子供である。他に行く道がないのである。数百万なんて、数ヶ月で消えてしまうわけである。
暴力をしたといっても、刑事罰になるほどでもないわけである。
私のような意見は少数のようであるが、私は厳しすぎる処分だと思う。