野球をやめちゃった男の子に必要なのは、遊んでくれるお父さん

息子が入っている野球チームにいた、
息子より1つ下のYくんという男のこがいた。
Yくんは体はかなり大きいのであるが、
あまり野球はうまくない。
バッティングも、守備も、あまりうまくないので、試合に出させてもらうことはあまりない。
それで悪循環で、モチベーションがどんどん下がっていくのがよくわかった。
私は彼とは仲がいいほうで、いつもできるかぎりいっしょに練習をするようにしていた。
「Yくんは野球より、個人競技のほうが向いているような気がするよ」
「ぼくは野球が大好きなので、野球でがんばりたいと思っているんです」
「そうなんだ、じゃあがんばれよ」
というような話をした1ヶ月後に彼はチームをやめてしまった。
やめて他のチームにいったわけではなく、そのまま野球をやめてしまった。
Y君は、私には心を開かずに、本当のことを話してはくれなかったのである。
私はそれほど、深い関係を彼と築いたわけではないのだ。
少なくとも、彼の本音を聞けるような関係ではなかったのである。
彼のお母さんとは、何回か話をしたことがある。
「Yは気が弱いので個人競技にはむいていないと思います。野球は好きみたいなので、続けさせたいです」
というような話をしていた。
なんとなくYくんは、私の子供の時と似ているのだ。
虚勢をはって、大人には決して本当のことをいわないで、いつもつっぱっているタイプなのだ。
それから数ヶ月後、偶然、街であったら、向こうから声をかけてくれた。
「こんにちは」
「元気?」
「元気です」
「がんばってね」
「がんばります」
この程度の会話だったのであるが、少なくとも私に対して好意をもっていてくれているのはよくわかった。
なんでもいいから、自分の思うように行動し、がんばってほしい。
子供に向き合うということは、とても難しいことである。
中途半端な立場であれば、中途半場な付き合いしかできないわけである。
やるならとことんやらなければいけないし、なかなかそういう関係を築くことは難しい。
アメリカには、ビックブラザー、ビックシスターという制度があり、
同性の親がいない子供に対して、週末に同性の大人がいっしょに過ごす、というようなシステムである。
こういう制度が日本でももっと普及したらいいと思う。
もっというと、仮にお父さんやお母さんがいたとしても、
他人の大人と関係を築くことはとても意味があると思う。
私がこの制度を知ったのは、
The King of Queens というテレビドラマで、主人公がこの制度を利用して、
母子家庭の子供の、ビックブラザーになるという話があるのだ。
このドラマ内では、あまりうまくいかないで、
男の子が「もういいよ」といってやめてしまうのであるが、
制度としては、すばらしいものだと感じたのである。
当時はアメリカに住んでいて、英語も自信がないので、米国では無理だけど、日本に戻って
同じようなシステムがあればやってみたいと思ったものである。
調べてみたら、ほとんどないようである。
でもあったら、やりたいと思う。とても意味がある活動だと思う。

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