風邪をひくのにはわけがある:悪い出来事の解釈

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風邪をひいてしまった。
季節の変わり目なので、よくあることだ。
考えてみると、53年間生きて来て、
風邪をひかなかった年は一度もない。
年に10回くらいひくこともあるし、2~3回の時もあるが、0は一度もない。
風邪をひくたびに思い出すのが、やさしい母の思い出である。
思いでといっても、まだ元気に生きているのであるが、
とても楽しい思い出なのだ。
私は4人兄弟だったので、相対的に親からかまってもらえる時間が、少なかったわけである。
それでももしかしたら、普通の一人っこよりもかまってもらっていたかもしれないが。
そういう時に、平日の昼間、風邪をひいて自宅にいれば
母を独占できるわけである。
風邪をひくと、必ずリンゴをすってくれた。なんか、とてもおいしいのである。
「ゴリゴリ食べる?」
母はリンゴをすったものを、ゴリゴリと読んでいたのだ。
かといって、元気な時に、リンゴを摺って食べることはないのである。
またさらに、「何か食べたいものない?」と聞いてくれるので、
いろんなものを買ってきてもらうのだ。
なぜかいつも、クジラカツを買ってきてもらったっけ。うちの近所では、お豆腐屋さんで売っていたのである。
まあ、ガンモドキや厚揚げをあげるついでに、クジラを仕入れて揚げていたのである。

日中は退屈なので、ずっとテレビをみているので、これもまた楽しいのである。
風邪をひくたびに、あのころの楽しい思い出がよみがえってくる。
だから、風邪をひくのもそんなに嫌ではないのだ。
世の中には、まったく風邪をひかない人がいるというが、
私としては信じられないのである。
まあできれば、風邪なんて引かないほうがいいに決まってるが、引いてしまえば、それはそれで
楽しいものである。
健康でいることの有難さを実感できるわけで、何気に普通の当たり前の生活を送ることが、
特別に思えてくるのである。
そういうこともあるので、自分の子供たちが病気になった時には、過剰にケアしてしまったりするのである。
彼らにも、同じ体験をさせてあげて、彼らの子供にも同じことをしてあげて、
こういう楽しい連鎖は続くべきだと思うからである。

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