けっこうびっくり、昭和ではストーカーは、純粋で一途な人

私が中学生のころ、好きだったアイドル歌手で
大橋恵理子がいる。
トップアイドルではないが、そこそこテレビには出ていた。
岡山弁がウリでCMにも出ていた。
最大の出世作は、ニッポン放送オールナイト日本 笑福亭鶴光のアシスタントである。
タレントとしての終盤は、劇団東京乾電池に所属していたっけ。
後任の、松本明子はその後大ブレークし、現在も活躍している。
私は彼女を純粋に好きで、レコード(昔のCD)もけっこう買っていた。
ヒットはしなかったが、
「だれですか」

という歌がある。十数年たって気づいたのであるが、この歌は
ストーカーに恋をしてしまう女子高生の歌なのだ。
当時はストーカー行為を、「ひたむきな美しいさの一種だ」という価値観があったのである。
(歌詞)
それは1枚のハガキではじまった。差出人の名前がない 今日も電車でおみかけしましたと たった1行ささやくように 1週間にかかさず1枚1行づつの語りかけ だれですか あなたはだれですか
完全にストーカーに恋をしているのである。
勝手に心をよせているのです とか 日ごとに思いが募ります とかはずむような 歌うような その言葉にいつしか 心が傾いていくわ あなたは私をどこからみているの
これって、現代であれば、ある種のプレイですよね。ある意味彼女のほうが、いっちゃってますよね。ストーカーに恋する女の子なわけですから。
当時リアルタイムでこの歌を私は聞いていたのですが、何も特別な感情はなかったですね。純粋な恋なんだな。素敵だなって思っていました。本当です。男が一途になったものは無条件に素晴らしいというような価値観だったんでしょうか。そういえば、昔は、好きな女の子の家を名簿で見つけていくなんて、よくしていましたね。だって、電話帳にほぼ全ての人の家の住所と電話番号が載っていたんですからね?なんか、信じられませんが、まあ事実です。
ストーカーは犯罪ですので、くれぐれも注意しましょう。