目黒虐待死事件と大相撲の若貴兄弟

事件の深読み


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目黒虐待死事件、本当に痛ましい事件である。
両親は心から反省しなけければならない。無論、刑法に基づいた裁きを受け、
刑務所にいくわけである。
あえて私はいう。この母親も被害者なのである。
我が子を殺された親なのだ。その犯人がたまたま自分だっただけだ。
殺そうを思って殺したのではなく、未熟なゆえに我が子を殺してしまったのだ。
彼女がどのような育てられ方をしたのだろうか?
まともな両親ではなかったのだろう。
当たり前だ、まともに育って、こんなことをするやつはいない。
悲しい、苦しい、過去を背負っているのだと思う。
顔をみればわかる。愛を受けていない顔をしている。見た瞬間にわかる。
愛されていたならこういう顔にはならない。
愛されていると、こういう感じになるのだ。

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彼女を責めてどうするのだ?
彼女が自殺でもすれば、満足なのか?
彼女を育てた親や親戚を非難するのか?
私は思う。
もし彼女のような問題を抱えた人間が刑務所から出てきた時に周りの人がやさしくしてあげて、
彼女の心がいやされて、そしてまた子供を彼女がつくり、その子供が立派に育つようになったら、
そんな社会が実現したら、どれだけすばらしいか。
タイムマシンをつくるより簡単だと思うが、そんなに簡単な話でもない。
彼女が問題を抱えているのは明らかだ。でも、現在の日本ではそれを解決する方法が
ほとんどないのである。
少子化対策なんかをやっている暇があれば、彼女のような母親やその予備軍をケアするほうが100倍
重要である。これから生まれる子供よりも、今の子供たちをなんとかしないといけないのに、
順番が間違っている。
彼女を見て、「本当に嫌だ」「あんなやつきえてしまえ」「私達とは全く違う世界の話だ」と
思っている人はたくさんいるだろう。
そういう風に思う連中は、おそらく程度はともかくとして、彼女と同じようなことを子供にしている(する)
ような親である。
子育ては簡単ではない。
すべての人が試行錯誤しながら、まわりの助けを借りながら、なんとかやっていくものである。
子育てには成功もなければ失敗もない。
子供がメジャーリーガーになれば成功なのか?世界チャンピオンになったら成功なのか?横綱になった
ら成功なのか?
横綱の若貴兄弟を見ると、両親、兄弟とも断絶している。角界の最高峰まで上り詰めたのは事実だが、
彼ら一族が幸せかどうかは疑問符がつく。

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彼女は子供を殺してしまったからマスコミに出たが、
精神的に我が子を自殺に追い込んでしまうような親だったいるわけで、遺書がなければ
彼らが新聞やテレビに出ることはないのである。
何がいいたいのかというと、子供を守るためにも、彼女のような人を救ってあげないといけないのだ。
まずは出所したら、温かく見守ってあげれる環境づくりである。
もし彼女のような人に対し過剰な非難などをするような人間に罰則を与えるような法律も必要だと思う。
そして何よりも更生施設とプログラムが必要である。
現状の刑務所では、具体的な構成プログラムは一切存在しないといってもいい。
どのようにしたら、犯罪を犯した人が更生できるのか、しっかりと時間とお金をかけて
やらなければいけないと思う。
年金問題なんかよりよっぽど大事である。
これこそが、政治家の役割なのである。あいつらは、自分の当選のことしか考えないから、
票にならないことはやらないのだ。当選を気にしないで済む、安定した基盤をつくらない限り、
政治家は自由に仕事ができないのだ。安部さんがいい例だ。安定したから、憲法改正が
できるわけだ。こんなものは票にならないから、普通の政治家は見向きもしない。
簡単に票につながる老人介護とか、年金ばかりをやっている。
金のことばかり考えているやつばかりだが、安心できる社会の仕組みづくりのほうが、はるかに有意義であ
る。今の日本は椅子取りゲームである。
安定した蓄えと年金を取った人になれるか否か。その椅子に座れた人は、ほっと胸をなでおろし、座れなか
った人をみて「かわいそうね」と思う訳である。
かなしい社会だ。
日本人の幸せ満足度は世界の中でもかなり低いほうにいるのは有名で、それはみなさん実感しているだろう。
経済的に世界で有数の豊かな国といわれても、全然実感がないのがその証拠である。
もうあの子供は帰ってこない。
でもまた彼女は子供をつくることができる。普通に考えてつくったりはしないだろうが。
でも、こんな彼女がまた子育てをしようと思えるほど更生し、実際にそうなり子供を産み、
その子が立派に育ったとしたらどうだろう。
その子が大人になり政治家になり、総理大臣になって、自分の母親の話をできるような国になったとしたら、
そしてこんな演説をしたら
「私の母は若い時虐待で私の姉を殺してしまいました。その後服役し出所した後、私は生まれました。
母は姉を殺したことを大変後悔し、私に大きな愛情を注いでくれました。私は母を尊敬し、政治家を志し、
そして今日があります・・・・」
もしそうなったら、
我々は胸をはってこの国、日本を世界中に自慢できると思う。
これは私の夢である。でもいつかできると信じている。彼女だけでは決して実現できない。
みんなの協力が不可欠なのである。
タイムマシンはそう簡単にはできないかもしれないが、こういう社会はつくろうと思えばできるのである。

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