デビアス社はダイヤを海に捨てる?:ペットショップは在庫管理で犬を殺す

既得権者利益

世界最大のダイアモンド発掘会社であるデビアス社は、
市場がだぶついた時、ダイヤモンドを海に捨てるという。
これは本当か?
経済学の基礎的な概念である
需要曲線と供給曲線が交わる表の原理である。

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ようは、供給が過剰であれば価格は下がるので、
供給量を減らせば、価格はあがるわけである。
上記の表でいえば、市場に出す供給量を900から600に減らした時、
価格は100万円から200万円に上昇することを、図示したものである。
世界市場の50%以上を支配しているといわれているので、
彼らは供給量をある程度、コントロールできるわけである。
幸いにダイヤモンドは腐ったり、死んだりしないので、捨てる必要はない。

市場に出ない場所に保管すればいいだけの話であり、海に捨てる必要はないのである。
よって海にすてることはない。

一方ペットショップで高値で売られている犬の場合はどうだろうか?
商品として売られている犬も、ダイヤモンドも値段の決定方法は全く同じである。
つまり供給量が過剰になれば、値段は下がるのである。
よって、高値で売るためには、供給量を抑える必要があるのだ。
犬は生きているので、ダイヤモンドのように保存はできない。
供給量を調整するためには
結果として殺すしかないわけである。
仮に上記の図のような状況であれば、供給量を減らして1匹200万円で売ったほうが、
1匹100万円で売るより得である。
なぜなら売れ残るリスクもあるからだ。

倫理的に問題があるのは知っているから、誰も「殺した」なんて正直に報告する人はいない。
警察も暇ではないので、いちいち、ペットショップの内部監査なんてやることはない。
誰も調べないので、調べようもないので、表に出ることはない。
「あのワンチャンどうなりました?」と聞かれれば、
「おかげさまで引き取り手が見つかりましたよ」とか
「うちの繁殖場で元気にしてますよ」とか
いうだろうが、それを検証する人もいないだろうし、店側もそういう情報を開示する義務もないわけである。
「そんな悪い人ばかりでないだろう」と思うのは勝手であるが、
商売とはすべて、そういう考えでやっているわけである。
むしろ、食肉業と同じだと考えたほうがいいのだ。
育てた牛を殺して捌いて、肉屋で販売するのと同じである。そこに感情は存在しないわけだ。
現在の日本において、犬や猫を飼う人は、家族の一員として購入するのである。
家族を、商品として購入するという考えがいかに間違っているかということをいいたいのだ。
犬猫の売買は禁止すべきである。
いきなり、売買禁止は難しいにしても、もっと厳格な規制が必要なのである。
世の中には、
「育てることのできない犬猫を殺すのを反対します」という運動をやっている人がいるが、
根本原因は売買していることなので、そこを規制しないかぎりなくなることはないのだ。
彼らはおそらく、ペットショップに遠慮しているのだろう。彼らにの生活を維持することと、
命を守ることは別問題である。彼らの生活を守るために、犬猫を殺していいわけはないのだ。
今まで正しかったことが、すべて正しいわけでない。
かつて、日本では天皇陛下は神様だった。女性に参政権は存在していなかった。
士農工商、穢多、非人という身分制度も存在していた。
ちょっと前まではそれらは常識だったわけである。
まだまだ、変わらなければいけないことはたくさんあるのだ。それは永遠に続くことなのである。
「昔はよかった」という人は多いと思う。
子供をぶん殴ったりしても、昔は何もいわれなかったわけである。
それでよかったのか?私は違うと思う。今が完璧なわけはないのだ。
人類の歴史を見れば、その時が完璧なんてことは決してないのだ。進化し続けないと生きていけないのである。
それが当たり前と思うことが大切なのだ。
「めんどうくさいからこのままでいい」という人と、「もっとよくしよう」という人との戦いが
ずっと続いているだけの話である。
歴史を紐解くとわかるが、多少長い期間、既得権者が勝ち続ける時代は存在するが、時間の問題でいずれ負けるのである。
それだけの話である。

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