
オレオレ詐欺の手口は、とても単純である。
しかもこれだけ世の中に知れ渡っているのに、なくなる気配はない。
また、私などには、不動産投資などの電話やメールがひっきりなしに来るわけである。
どう考えても、まともな話ではないが、それに引っかかる人がいるから続いているのだ。
世の中には様々な人がいる。
とんでもなく頭の悪いひともいる。
金持ちが頭がいいとは限らない。
金を持っていても、頭が悪い人はいる。
バカらしいと思えるような手口を聞いて「本当か?」と思ってしまう人がターゲットなので、
あえてバカらしい話をしているのである。
電話をかけて、「こんなの詐欺にきまっている」と思いガチャッと電話を切ってもらうのは
好都合なのだ。そういう人はターゲットではないので、無駄な時間を使いたくないわけである。
頭のいい人むけの詐欺というのも存在する。
30年一括借り上げのアパート経営とかである。
これは合法だったり、非合法だったりするので、一概に詐欺とはいえないが、たいてい詐欺的な商売である。
30年一括借り上げというのは嘘で、数年ごとに料金の見直しがあり、契約解除ができるようになっているだ。
最初は新築だから、入居者が入るに決まっている。
ちょっと古くなると、入居者が減っていくので、大幅な値下げをいわれるのだ。
そして破綻するわけだ。

世の中で楽して儲かる話はひとつもない。
でも多くの人は、楽をして儲けたいと思っているので、詐欺にひっかかるのである。
詐欺師は都合の悪いことはいわない。
書類のすみっこに書いておくのだ。説明はしたことにする。
「ちゃんといいましたよね?」というのである。無論言っていないのである。
その種類さえつくらないで、金を持逃げする人もたくさんいるのだ。
詐欺師にとって一番いいカモは、「私は詐欺なんかにひっかからない」と信じている人である。
詐欺師は詐欺だなんて、微塵も思わせない話術を持っているので、
「詐欺ではない、これは有効な投資である」と思わせるので、そのほうがはるかに好都合なのだ。
詐欺師をなめてはいけない。
彼らは日々新しい話術を開発しており、知れ渡った時には、新しい話術を開発しているものである。
最初に「オレオレ詐欺」の手口を聞いた時、びっくりしたではないか?
多くの人は、本当に騙されたのである。
「私は常に詐欺に会う可能性がある。常に気を張っていないといけない」と思っていないとダメだ。
話を聞いているということは、もう詐欺の入り口に入っていると自覚しなくてはいけない。
電話であれば、すぐに切ることである。
ありとあらゆる訪問販売の話を聞いてはいけない。
大手企業であっても聞いてはいけない。不動産詐欺はたいてい上場企業がやっているものである。
合法的な詐欺もたくさんあるのだ。現在の法律で逮捕されないだけの話である。
詐欺にあって金をなくすくらいなら、世界旅行にでもいって使うほうがマシである。
もしくは慈善団体に寄付をするとかである。
詐欺師はプロなので、同じ土俵にあがったら、絶対に勝てないのだ。
どんな力自慢でも、相撲の土俵にあがって、相撲取りと戦っては勝てないのである。
逃げるか、近寄らない。それだけである。