ラムネの製作過程を絶対に日本人に見せない中国人の話

笑える笑えない話

花登筺(はなと こばこ)原作のテレビドラマ、商才ある女性の話

中学生の時、不登校だったので、日中はたいていテレビを見ていた。

フジテレビの13時からは、癖のある面白いドラマをやっていたのであるが、

藤山直美主演の「やらいでか」という話は特別に面白かった。

まだ、彼女がブレークする前で、無名だったころである。

調べたら1981年だった。

花登筺(はなとこばこ)は梶原一騎的な原作を書く人で、

人間のドロドロとした内側を描かせると超一流である。細腕繁盛記は

彼の作品である。

ラムネ製造技師である中国人陳さんについて

明治時代の大阪を舞台にした話である。若いけど商才に溢れる女性が、飲料の

ラムネの製造販売を行うのだ。中国から、瓶詰め機械といっしょに

中国人の陳さんという人がやってくるのだ。

陳さんは、瓶詰め作業をする時に、絶対に作業場に誰もいれさせないのだ。

「日本人は作り方を覚えたらすぐに私をクビにする。だから、私は絶対に日本人に

瓶詰めの仕方を教えない」というのが口癖である。

ちなみに、この役は喜劇役者の関敬六がやっていた。

ちょび髭をはやして、いかにも中国人というかっこをしていた。

今でも日本の大企業には、陳さんみたいな人はたくさんいる

明治時代の話であり、笑えない切実な話である。確かに陳さんの言う通りで、

ノウハウさえ覚えてしまえば、捨てられるのは間違いないだろう。

陳さんがそうするのは無理もないことである。

現代社会に生きているわたしは、この話を笑えない。現在でも多くの陳さんのような

人が日本企業にはたくさん存在しているからだ。

ちょっとした仕事のコツのようなものを、絶対に他人に共有化しないで、

自分でないとできないようにしている人は多数いるわけである。

企業の成長要因を阻害しているわけであるが、多くの人はそうしているわけである。

まあ生き残るために必死なのは理解できるが、組織が成長できるわけがないのだ。

企業が成長するために、絶対に必要なこと:情報の共有化

情報の共有化は大切なことであり、これができていない企業は衰退かしていくわけである

が、実際にできている企業は少ないわけである。多くの企業の管理職は陳さんを笑えない

はずである。同じようにやっているからである。

みんな自分を守るために精一杯なのである。彼らを責めることはできない。

でも、それでは企業は成長しないわけである。

ゆえに、情報を開示することはとても重要なのである。

物語では陳さんは、この女性経営者に心を開いて、情報を開示する

この物語のなかでは、最初は頑なだった陳さんも、この女性経営者の誠実さと

熱意に心を動かされ、同じ仲間として情報を開示していっしょにやっていくのである。

綺麗事ではなく、そうしなければ企業は成長しないからである。

でも、現実に今日でも多くの企業では、鶴の恩返しのような行為が続けられているのである。

だいたい、社長がオープンにしていないのに、自分だけ情報を開示する社員なんて

いるわけがないのだ。当たり前である。

そういう会社は未来がないので、とっととやめたほうがいいと思う。

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