二人を殺し無期懲役で「万歳」をした犯人について

事件の深読み

彼は頭がいいのだろう。こうやれば死刑ではなくて、無期懲役になるであろう犯罪行為を想定し、それを実行し、そして予定通り、死刑ではなくて無期懲役になったわけである。法廷で大声で「万歳、万歳、万歳」と3回いったそうである。彼について怒りを表すひとは普通である。とんでもない話である。いくらでも非難されても、仕方がないわけである。

彼の中にある病理について考える

世の中には、病気と認定される病気と、認定されない病気がある。それは時代とともに変わったりもする。かつて、ホモセクシャルは精神異常の一つとみなされていたわけで、英国では存在そのものが犯罪だったわけである。この犯人はどう考えても異常である。常軌を逸していると思う。現在の精神医学では病理は診断されなかったのかもしれないが、明らかに異常だと思う。

麻原彰晃も、宮崎勤も同じようなケースだと思う。

オウム真理教の麻原彰晃も、幼女連続殺人事件の宮崎勤も、現代の精神医学的には正常人の範囲であるという診断をされ、死刑になり執行されたわけである。この2人が正常であるわけがない。生まれながらのものなのか、何らかの病理を発症したのかは分からないが、正常であるわけがない。ただ、現代医学では認識できないレベルの異常者なのだと思う。いずれにしても、かなり特殊なケースであり、本来であれば一般人と同様に扱うべきではないのかもしれないが、現在のシステムでは彼らのような人間に対処する特殊な方法は存在していないのである。

現在の常識だけですべての問題を解決することは不可能である

人類は進化を重ね、偉大な文明を築くことができた。これはすごいことである。でも一方で、我々が知らないことはたくさんある。そもそもビックバンがなぜ起きたのか、地球人以外の宇宙人が存在しているのかなど、未知の世界は山のようにあるわけである。人間の精神領域においても同様であり、謎だらけなのである。もちろん、社会秩序を守るためにも、なんらかのルールを決める必要があるわけで、彼らが単なる犯罪者として扱われ、相応な罰則を受けることは仕方のないことだと思う。日本には終身刑は存在しないので、長生きするかぎり、いつかは出所するわけである。その時に、再度犯罪を起こす可能性は高いと思う。いわば、人間の皮を被った野獣のような存在なのだと思う。野獣と異なるのは、様々なことを計算して、うまくやってしまうところである。

解決できない問題があり、この犯罪者の問題もその一つなのだと思う

彼の異常性が、先天的なものなのか、環境によるものなのか、その両方なのか、それとも異常ではなくて、単なるよくない思想の持ち主なのかどうかは、よくわからない。正直な気持ち、この法廷で彼が万歳をしたという話を聞いて思ったのは、彼は本当の異常者なんだなということである。普通こういうタイプの人は、「死刑になりたい」という場合が多いのに、わざと寸止めのようなかたちで、「無期懲役」を狙ったことは、さらに異常性が高いように感じたわけである。

彼らのような人間を対応するための仕組みが必要なのだと思う

現在の日本では彼らは普通の犯罪者と同様に扱われてしまうだけである。でも、明らかに別の対応が必要なタイプであるわけである。例えば、出所するにしても、常にGPSを使用させて行動を管理したり、移動する場所に制限をおくとか、また専門の施設を使用して教育というか治療をしていくなどである。日本社会がより成熟していくためにも、こういう課題に向き合っていく必要があると思う。治療が無理なら、隔離するという選択肢もあると思う。人権侵害という意見もあると思うが、彼らの人権よりも一般人の命のほうが大事であると思う。

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