セニョールという渾名の児童館の職員

ノスタルジー

小学二年生のころ、近所の児童館によくいっていた。クラスメイトも何人かいっていたので、たまり場みたいになっていたのだ。そこにいる若い男性職員にセニョールという若い男性がいた。みんながそう呼んでいるので、私もいつも「セニョール」と呼んでいた。当時私は、トムとかジャックなどの、米国人の名前のひとつが「セニョール」だと思っていたので、なんか呼び捨てにするのは違和感があったが、本人が何もいわないからそれでいいのだと思っていた。セニョールが、スペイン語の「男性への敬称」という意味だと知るのはものすごい後のことである。女性職員の人もいたが、その人のことは「ひとみさん」と呼んでいたのである。彼がセニョールなら、この人は、セニョリータと呼ぶべきだったのだろうが、そういうことにはなっていなかったのだ。セニョールは、きさくでとても良い人だった。みんな、彼に会いにきているのだと思う。なんか、いろいろと新しい遊びを教えてもらったような思い出がある。今でもこの児童館は存在している。たまに前を通るたびに、昔のことを思い出して、ノスタルジーに浸ってしまうのだ。不思議と、セニョールの顔も、ひとみさんの顔も、いまでもはっきりと覚えている。45年くらい前の話である。

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