いまだに習慣として続いているが、そのうち終わる
正月が終わり、毎年減っていく年賀状を見ていると、もうじきこの習慣
自体が終了する予感が満載である。新聞の宅配と、いい勝負なのではないかと
思う。
ネットが存在しない時代、宅配の新聞も郵便葉書も貴重な情報伝達方法
だったわけである。
場合によっては、唯一の情報伝達手段だった人や場所もあったわけである。
時代は流れ、メールやら、LINEやらSNSやらが氾濫し、かなり特殊な文書以外は
郵便を使用することはなくなってきているわけである。
どうしても活字と、紙メディアが大好きなマニアだけのもの
手書きの手紙や年賀状を書きたい人が郵便にこだわるのはとてもよく理解できる。
やっぱり紙に自分のペンや筆で直接メッセージを書いて渡すという行為は
特別な感じがする。私は趣味が書道なので、やっぱり手書きで書きたいのである。
でもそれは、かなりマニアックな考えであると思う。
選択肢がない時代は、常識であったかもしれないが、
若い世代であればあるほど、違和感満載なものなのかもしれない。
年賀状はマニア向けのものになるか、それともそれはそれで残るのか?
なんかこれは微妙な気がする。英国系の人であれば、クリスマスカードという習慣がある
わけで、これが世の中から消滅するような気はしない。それなりに残るような
気はする。年賀状も同様かというと、ちょっと違うのは、宗教的な意味合いが年賀状は
薄いからである。もちろん神事的な意味合いはあるわけであるが、それを意識している人
は少数だろう。初詣と、年賀状はセットではなく、独立したものである。
そう考えると、年賀状は衰退していく可能性が高いと思う。
困るのは、郵便局とそれに関連する印刷業者や、年賀状ソフト会社などだけなのかもしれない。