最悪とはどのような状況をいうのだろうか?
最悪の状況を想定できる能力というのは、生きていく上でとても重要である。
その最悪なことが起きた時には、どのような行動をするのか決めておくのである。
その状況になろうがなるまいが、最善の方法を選択することが大切なのである。
ドナルドトランプは、一回破産している。
その時の最善の選択が破産だったからである。破産せずに、
負債を抱えたままでいるよりも、破産したほうがメリットがあると考えたからである。
コロナウイルスの問題でタクシー会社を廃業した人がテレビに出ていたが、
あれは悪い選択だとは思わない。
今、余裕がある状況で会社を畳むことができれば、0からのスタートができるからだ。
どんどん負債を膨らますよりも、0のほうがはるかにいいからである。
社員にしても会社都合の解雇だから、失業保険も満額支給されるので、
給料を遅延されるくらいなら、そのほうがマシである。
こういう状況になると、人間性がよく見えてくるものである。
信頼したいた人が、実はかなり自分勝手な思想の人だということがわかったり、
普段は地味な人が、かなり人間的にしっかりした人だったことに気づいたりする
ものである。人間の本性がむき出しになってくるのだ。
いい勉強になるわけである。
人間が生きていくためには、住む場所と食料と、そして仲間が必要である。
それさえしっかりしていれば、あとはなんとかなるものである。
だれも贅沢をしようなんて気は起きないし、そもそも金を使える場所さえ無くなって
いるわけである。
世界にあるどんな秘境よりも、現在の東京は不気味な場所になっているわけで、
こんなにドキドキワクワクする体験は、そうはないわけである。
20年後にその時の小さい子供達に今の体験を語ってやったら、
どんなに驚くだろう。
私が母から聞いた太平洋戦争の時の話のような感じになるかもしれない。
最悪の状況を想定しながら、楽観的に生きることができれば、けっこう楽しいものである。
大切なのは愛である。
誰かを愛するということは、人生にとってもっとも大切なことである。
そのことを教えてくれただけでも、この騒動には大きな価値があると思う。