伝染病としては、日本人だけはそんなに恐れなくていい
理由は解明されていないが、日本人がコロナウイルスで重症化しにくいことは
間違いないわけである。多数の死者がいるニューヨークに在住する日本人で
死んだ人はいない。日本人の割合はかなり多くて数パーセントにもなるのに、
日本人は一人も死んでいないのだ。
日本国内をみても、50歳以下の日本人で死んだ人の数はごく少数である。
世界的にみてこんな国は存在しないのだ。
仮説としては、日本人が接種しているBCGが世界のものとは異なり
独自のブレンドであって、それが効果を発揮しているというものがあるが、
なんとかくそれが正解なんだと思う。
ニューヨークの無作為に3000人の調査で14%の抗体が発見されたということは、
少なくとも14%の人が感染していたということである。
この数字が日本に当てはまるかというよりも、
ニューヨークよりも人口が密集し、しかも米国よりも数か月も早くから
コロナ問題が起きていた日本ではそれ以上であることのほうが
はるかに高いわけである。
百歩譲ってニューヨークと同等だとすれば、日本国民1億2000万人の14%
である168万人はすでに感染していて抗体ができているわけである。
つまり彼らは安全なのだ。
抗体があれば100%安全というわけではないが、まず死ぬことはないだろう。
2019年でいえば通常のインフルエンザに罹った人は約1000万人で、
そのうち死亡した人は約1万人である。そっちのほうがよっぽど、
死の危険がある病気なのである。
ゆえに、日本国内において、コロナウイルスはそれほど心配するような病気では
ないということである。
一方で経済的な影響はかなり深刻である
病気としてのコロナウイルスは、状況証拠から考えてみると、それほど恐れるものでは
ないのである。(日本人にとって)
ところが経済的な影響はかなりやばいといえるわけである。
無論、日本だけが苦しむわけではないが、日本には外国にはない更なる
リスクがあるからだ。
それは東京五輪である。
オリンピックは世界的なイベントなので、日本人だけが問題なくても意味がないのだ。
2021年の7月にコロナウイルス問題が世界的に収束している可能性は限りなく
低いわけである。
少なくとも2年、場合によっては10年くらい続くといわれている状況で、
来年の東京五輪が開催される可能性はほぼないと思う。
1年延期されて、中止となれば、開催コストはさらに莫大になるだけでなく、
その開催をあてに商売を予定していた人の目算もすべて狂うわけで、
甚大な経済への影響が予想されるからだ。
まさに泣きっ面に蜂である。
奇跡的に2020年の年末までに、世界中のコロナ問題が解決して、2021年夏に
めでたく東京五輪が開催されれば、経済のカンフル剤になり、
景気はある程度回復するだろう。
でも、それが実現できる可能性は、おそらく1%くらいではないだろうか?
産業構造の大幅な変革が起きているが、結果としては縮小である
在宅ワークがどんどん進んでいるが、これは経済の効率化にはなっているが、
経済規模は縮小しているわけである。
在宅ワークが常態化すれば、都心にオフィスを持つ必要はなくなるので、
高い家賃の都心からは多くの企業が撤退していくわけである。
不動産関連ビジネスは壊滅的な影響を受けるわけである。
考えてみるとわかるが、駅前にある携帯ショップの99%は消えてしまうだろう。
携帯ショップで対面で行わなければいけない唯一の業務はSIMカードの
入れ替えだけである。それも簡単な技術変更で、しないで済むように
できるから、ネットで完結できてしまうのである。
別の見方をすれば、店舗ビジネスを維持するためにあえてSIMカードの
入れ替えをやっていたという見方もできるのだ。
こういう話は山のようにあり、結果としてみると、経済を売り上げ規模で考えると
大幅な縮小が実行されてしまうのである。
そして暇になった人のやる仕事は、ほぼ存在しないのである。
唯一人的な労働力が必要だと思われていた教育や介護の分野でも、
今回の騒動によって大幅な遠隔操作化が進んでしまっているので、
今までのような人数は必要なくなっているのである。
元通りの経済になることはない。不況ではなく経済変革が起きる。
これからどのように社会が変革するのかは予想ができない。
できるわけがないのだ。
変革の過程で、考えられない発明や発見が起きるからである。
明治維新の時に原子爆弾の発明を予想できなかったような話である。
新しい技術なのか、発見なのか、思想なのかはわからないが、何か
新しいものが出てくるわけである。それを利用した新しい社会システムが
構築されていくのだと感じている。
大きい視点からみると、それは素晴らしいことなのだと思う。
むしろ変化を楽しむくらいで丁度いいのである。