ゴールデンウイークの前だというのに、これほど涼しい時はあっただろうか?
単なる偶然なのか?いや違う。
世界中の工場が停止して、車もそんなに走っていないことによる
影響であることは間違いないだろう。
空気が浄化したのである。
現在、地球規模で起きている、様々な経済活動の中止は、
地球温暖化問題に関する大きな示唆をくれているのだ。
気温の低下と、経済活動の低下の因果関係がないわけがないだろう。
東京に住んでいると、そんなに感じないが、この間テレビで
ロスアンゼルスからの中継があって驚いた。
私はかつて3年ほど住んでいたのであるが、ほぼ毎日都心部のビルの
上には肉眼ではっきりみえるどんよりとした薄黒いスモッグが
不気味に漂っていたのだ。
それがすっかり消えているのだ。

東京だって、同じはずだ。
様々な複雑な方法で地球温暖化を抑制しようとしていたわけであるが、
単純に経済活動を「やめてしまう」ということだけで、
ほとんどの問題が解決するのかもしれない。
コロナウイルス問題は、我々に様々な気づきを与えてくれているのだ。
恐れるだけではなく、学ぶことも多いのである。
生きるということが、どれだけ大事で意味があることなのか、
それを問うているような気がする。
私は世の中に偶然はひとつもないと考えている。