大学生ボーガン殺人事件に関する私見

事件の深読み

こういう事件はたまに発生する。

家族を含めた、周りの人間はこの犯人の異常性に気づいていたわけである。

気づかないということはありえない。

明らかに問題があると多くの人は認識しているが、犯罪を犯すまでは具体的な

措置がとれないまま、ほったらかしにされるケースである。

こういう事件の別の終わり方の一例は、家族によって犯人が殺されるケースである。

最近起きた、元事務次官が問題を起こす息子を殺し逮捕され有罪になった事件は

記憶に新しい。

いずれにしても悲劇である。

今回の事件の犯人は、何らかの精神疾患があったことに疑いはないだろう。

なぜなら自分の家族を殺す人間に精神疾患がないわけがないからだ。

それが病気として診断されるかどうかは別にして、問題があったことは間違いないのである。

精神疾患というのは、本当に難しいものであり、あの麻原正晃でさえ、

精神鑑定では正常と診断されたわけである。

ある意味、戦後最も精神的にいかれていた人間でさえ正常と判断されるわけで、

精神疾患の定義とは、それほど適当なものなのである。

明らかな問題があっても、人権問題というのがあって、多くの精神異常者は

ほったらかしにされていて、問題が起きてからはじめて世の中に

犯人の異常性が周知されるわけである。

こういう問題を解決するための方法として、かつてはロボトミー手術が

公然とおこなわれていたのだ。

親族二人の判子があると、精神科医は患者の脳を切開し、大脳の

隙間にへらをいれて、パクっと開くのである。

そうすると、その人間は一生飯を食うだけで、死にもせずに

会話もせずに生きるしかばねとして生きるようになるのだ。

よく知らない人は、アカデミー賞をとった「カッコーの巣の上で」を見てほしい。

ほんの少し前までは、普通に合法的に実施されてきた手術なのである。

作家の内田春菊は、母の再婚相手が当時少女だった自分と常時セックスを

したいがために、なんとかロボトミー手術をさせようとしたところを

逃げ出して、助かったという話をしているほどである。

ほんの少し前の話である。

こういう事件の反省があるので、政府としてもこういう問題がある人の対応に

苦労しているというのもまた事実なのである。

こういう事件は定期的に起きるものである。

どのレベルが深刻で、どのレベルが共用範囲なのか、誰にも分らないわけである。

犯人へ心のこもった対応をすれば解決するという言ったような問題ではないのだ。

この犯人は3人殺しているから、おそらく死刑になるだろう。

もしかしたら精神疾患が認められて減刑か無罪になる可能性もあるかもしれないが、

おそらく死刑だろう。

こういう問題をほったらかしにしておくべきなのか?

多くの政治家は、こういう問題には無関心である。

なぜなら票にならないから。

私にいわせれば、年金問題よりも、よっぽど深刻な問題であると思う。

生死に関わる安全安心の問題は最重要課題である。

数年前に、九州の女子高生が友人を殺し、弁護士の父親が自殺した事件があったが

あれも同じ類の事件である。

酒鬼薔薇聖斗も同じである。

単純にこういう問題のある人間を施設に預けてしまうというような話ではなく、

きちんとできる限りの対応を施すべきだと思うのである。

やりようはいくらでもあると思う。

ただし、この対応が過剰になると、先ほどのロボトミー手術的な問題に

なってしまうのも事実なので、その匙加減が本当に難しいのだ。

めんどくさいから、ほったらかしにされている問題の典型である。

私からみると、コロナ問題よりも、こっちのほうが深刻な問題に見える。

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