白井・具志堅ジムの閉鎖:ジム経営の難しさ

スポーツ

白井・具志堅ジムが閉鎖されるという。コロナ問題もあったかもしれないが、

どう考えてもボクシングジムの経営というのは厳しいものである。

収入源は、練習生からの月謝と、ファイトマネーだけだからである。

月謝はだいたい1万円くらいで、ファイトマネーは33%をジムがもらえることに

なっているわけである。

ボクシングのファイトマネーは、有名な日本チャンピオンでも50万〜100万くらいで、

超一流の世界チャンピオンになれば1000万を超えるようになるわけである。

それでも年間に3試合が限界なわけで、

世界チャンピオンのいないボクシングジムは、火の車なのである。

練習生が100名いれば、売り上げが毎月100万円になるが、そんなジムはない。

せいぜい、20〜30人もいれば、いいほうだろう。

なぜ、経営ができるかといえば、ボクシング好きのスポンサーがいれば

補填してくれるからである。

有名なタニマチとしては、日本一のソープランドグループを経営する

角海老グループなんかがあるわけである。

具志堅さんのジムにも、誰かタニマチがいたのかもしれないが、

それも限界だったのだろう。

ボクシングジム経営というのは、日本ではほぼ、成り立たなくなっているのである。

大相撲のように協会がしっかりしていて、

親方制度などをとっている団体とは、大きな差があるのである。

かつては日本一だった協栄ジムも、すでに廃業して存在していないわけで、

日本のボクシングは完全に衰退期に入っているわけである。

ボクシングは、見るものを興奮させる。

私もかつてはジムに通っていたことがあるので、

本当にボクシングが好きな人間のひとりなのである。

ボクシングが魅力的なのは、本当はやってはいけないことを、

やってしまうという背徳的なところがあるからだと思う。

人間同士が殴り合うなんて、どう考えてもダメだろう。

それが合法なのだ。

相手からダウンを奪うということは、相手の脳に衝撃を与えて、脳震盪で

倒すわけである。

そんなことを合法的にやっているのは、現代の感覚ではありえないと思う。

ゆえに、見ている方は興奮するのだ。

時代の流れで言えば、ボクシングは衰退し、消えていく方向に進んでいると思う。

なんとか時代にあった方向にいけないかと思うが無理だろう。

大きなグローブと、大きなヘッドギアを使用すれば安全であるが、

そんな試合を見たい人はいないと思う。

ゆえにボクシングは消えていくのである。

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