なぜこんなに株価が高いのだろうか?

事件の深読み

どう考えても、株が上昇する理由なんてないのに、株価は高いママである。様々な理由があると、多くの評論家は語っているが、真実は何なのだろうか?私はあることを思い出した。ゴルフの会員権相場である。バブルが崩壊した後、株価は暴落し、地価も暴落した。ところが、ゴルフの会員権相場だけは、それほど下げなかったのだ。不気味なくらい高値をしばらく安定していて、「ゴルフ会員権だけは大丈夫なのではないか」という空気が明らかにあったのだ。ところが、そこからのゴルフ会員権相場の暴落度合いは、株価や地価なんてものではないくらい奈落の底にに落ちていき、現在でも絶望的な相場が継続しているわけである。日本一高い、小金井カントリー倶楽部は最高値が5億円くらいだったのに、現在では4000万円くらいである。1/10 以下に下がっているのだ。でもこれはそれほどひどい話ではなく、ゴルフの会員権相場はそれ以上に下がっているところだらけなのである。株であれば、玉石混交で伸びているところだってあるわけであるが、ゴルフ会員権はほぼ99%全滅なのである。でも、バブル崩壊後しばらくは維持していたのである。私は、現在の日本株式市場の異常な株高は、あの時のゴルフ会員権相場と似ているような気がしているのだ。なんか妙な安心感があったのだ。でもそれは、瞬間的に裏切られ、間も無く垂直に落ちていったわけなのである。世の中にある90%の企業が悪影響を受けていて、海外旅行にもいけず、外食にもいけない状況が続いていて、それが収まる兆候さえ見えないわけである。実体経済と株価は必ずしも直接的な影響があるわけではないが、中長期的には間違いなく、相関関係を築いていくわけである。零細企業はむしろ200万円の補助金をもらえてホクホクしているところが多かったりしているわけであるが、中規模の企業のほうが悲惨なのである。200万なんかもらったって、ほとんど意味がないからである。上場企業も同じである。内部留保が潤沢にある企業は多少は持つかもしれないが、時間の問題である。仕事が発生しないかぎり、回復の道は描けないのだ。これからアフリカでコロナが蔓延したとすれば、とんでもない勢いで広がっていく可能性があり、今回の比ではないような状況になる可能性があるわけである。株価が下がらないということは、新陳代謝が起きていないということなのである。つまり、本来は市場から淘汰されるべき企業を延命させているわけである。これは資本主義経済の原理を無視した行為なのである。結果として、新企業や新事業誕生の芽を摘んでいるのである。株価が適切に下がり、競争に残れない企業が退出してくれれば、伸びる余地が増えていたのに、それを人為的に止めているのである。その結果どうなるか?日本のバブル崩壊を無理に止めたことで、日本はとんでもない失敗をして、世界ナンバーワンから30位くらいに転落したわけであるが、同じようなことが起きるのだと思う。ただし、今回は米国も同じようなことをしているから、落ちていくのは日本だけではないはずだ。個人的には、これを機会に、資本主義自体を見直してもらえればいいと思う。無論、共産主義にしようなんてバカな考えではなく、資本主義でも共産主義でもない、新しい経済システムを構築するような流れになってもらいたいものである。頭のいい人たちは、真剣にそれを考えていると思う。いずれにしても、株価はそのうち下がるだろう。

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