曲がったキュウリの価値

日常の出来事

スーパーに売られているキュウリはほとんどがまっすぐである。曲がったキュウリが売られていることはほとんどない。キュウリが曲がってしまう理由は乾燥によるものが多いとのことなので、曲がったキュウリは水分が若干少ないわけで、結果として多少味も落ちている可能性が高いわけである。でも、おそらく漬物なんかにしてしまえば、判別不可能なレベルであるわけである。それでも、市場には曲がったキュウリが供給されることはほとんどないわけである。曲がったキュウリでもいいという人も多く存在するわけであるが、そうするとタダでさえ少ない農家の人の収入がさらに下がってしまうわけなのである。単純に「もったいない」という感覚は、正しい場合とそうでない場合があるのだ。例えばつくりすぎてあまった食材を「もったいない」という理由で食べ続け、結果として肥満になったとする。健康を失ってまで、やるべきことではないわけである。無論、餓死する人が多発しているような状況では、まったく異なるわけである。単純に、「もったいない」と思う発想は必ずしも正しくないのだ。現在の日本の農家は、曲がったキュウリがどのくらいの割合で発生するかの試算があり、それらを廃棄する前提で経営が行われているわけである。もし、何らかの技術で100%まっすぐなキュウリの生産が可能になれば、まっすぐなキュウリの供給量が増えるから、需給関係でキュウリの値段は下がってしまうわけである。そうなると農家は得にならないのだ。ゆえに、「曲がったキュウリを捨てるのはもったいない」と思うのは感情論なのである。(現在の日本の状況では)まれに、曲がったキュウリが格安で売られている時に、「ラッキー」と思うくらいで、ちょうどいいのである。

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