白鵬は歴史上最高の力士なのか

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四十三回優勝は歴代最高である。二位は大鵬の32回を大きく上回る。一方で、多くの人は、白鵬を歴史上最高の力士とは思っていない。相対的に強いライバルがいなかったから、結果的にトップでい続けただけくらいに感じているのである。もし、朝青龍が不祥事で引退してなければ、その記録は朝青龍が先につくっていたのは間違いないだろう。

強さという意味では、朝青龍のほうがはるかに白鳳より上だった印象がある。もし、朝青龍で現在の白鵬の記録を抜いていたとしても、朝青龍のことを、史上最高の力士とは、やはり思わなかったと感じるのだ。これは外国人だからというのではない。例えば野球の王貞治は、台湾国籍で日本に帰化した人なのであるが、堂々と最高の野球選手であると思えるわけである。

白鵬もすでに日本国籍を取得しているから同じ立場なのであるが、王さんとは全く違う感じがする。記録や数字などでははかることのできない、なんとなくの感覚というのは、とても大事なことである。根拠などないほうがいいのだ。むしろ、根拠がないけど、「こいつはすごい」と思えるほうがすごいのである。そういう意味では、相撲協会を退職してしまった元横綱貴乃花のほうが、はるかにすごい力士だったと思う。

ファンも、アンチも、納得できるカリスマを持っていたと思う。なんとなく思うのであるが、白鵬は力士としては最高の優勝回数を獲得したが、本人的には不満足な力士人生だったのではないかと思う。なんというか、自分の本当の思い通りに行動していないくて、頭で考えた得なほうに進んでいるのだけれど、なんかしっくりこないのである。日本国籍を取得したことなどは、その最たる行動である。できれば日本国籍を取得したくなかったことがアリアリで、できれば外国人でもなれるように制度変更を望んでいたけど、それも難しそうなので渋々日本人になった感じがする。相撲協会の内規で、日本国籍を持っていないと親方にはなれないからなのである。白鵬の中では、数字やお金という結果は出したかもしれないが、あまり充実していないような感が満載なのである。むしろ、これから引退し、歴史上最高の親方を目指すということで、自分の生き方を全うするほうがいいと思う。彼なりに抱えている葛藤はとても大きいと思う。ゆえに自信満々ではないので、親方としては慎重に行動するはずなので、いい結果を出すような気がするのだ。現時点で、幕内炎鵬の師匠でもあるわけで、その片鱗は出ていると思う。葛藤がある人間のほうが、いい指導者になるものである。日本人はけっこう現金なもので、自分たちにとってメリットがあると思えば、なんでも受け入れるものである。これからいい親方として相撲協会に貢献することができれば、間違いなく彼の評価はあがっていくと思う。

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