今の自分にやれることしかやらない人

既得権者利益

宅配の新聞配達事業は、遅かれ早かれこの世から無くなる。

インターネットのない時代、新聞はとても重要なメディアだった。

新聞がないと、昨日起きた情報を知るためには、テレビを見続ける以外に方法は

なかったからだ。

ゆえに、新聞は社会のインフラとして、とても重要な役割を担っていた。

インターネットの出現によって、社会は激変した。

実際には、ここ数年、その動きは加速している。

新聞を読んでいる人の多くは、アプリで読んでいるわけで、紙の新聞を

読んでいる人の数はどんどん減っているのだ。

現在も、宅配の事業は継続しているが、それは様々な利権があるので、

利権維持のために、延命しているわけである。

これから、新規で新聞の宅配事業に参入する企業は皆無である。

将来のことを考えて経営している新聞宅配業者は、とっくに廃業しているか、

別の事業にシフトしているわけである。

「あと数年くらいならいいかな」と割り切って、細々と事業を継続している

人も多いわけである。それはそれで、ひとつの見識である。

30年以上前、自動車免許を更新する時に、「代書屋」という商売が存在していた。

ワープロが普及していなかった時代、活字を打つためには、巨大な和文タイプ

という機械が必要だったので、免許の文字を手書きでなくするために、

代書屋が存在していたのである。

和文タイピストという資格があり、専門の職人がガチャガチャと免許書の

文字を打ってくれたものである。たしか、1000円くらいを支払ったような記憶がある。

令和二年の現在は完全に絶滅した職業である。

でも1990年代には、まだ存続していたのだ。なんとかがんばっていた業者も

けっこういたものである。機械だって高価であるし、せっかく身につけた技術を

生かしたいと思う気持ちはとてもよく理解できる。

歴史は後からみると、「そんなこと当たり前だ」と思ってしまうことがあるが、

その時の当事者は、まったく違う気持ちでいる場合が多いことをしるべきだ。

当事者はけっこう気づかないものなのである。

そして、悲惨な結果になってしまう例は、たくさんあるのである。

和文タイプはわかりやすいが、コロナ問題により、多くの職業が

和文タイプのような状況に陥っているわけである。

「自分の仕事は大丈夫」と思うのは勝手である。

私が気になるのは、コロナによって社会情勢が大きく変化しているのに、

何事もなかったかのように、今まで通りの活動をしようとしている人たちである。

変化できる人間だけが生き残るのだ。

強い個体が生き残るのではないのだ。

私は生き残りたいので、変化する。

シンプルな理由なのである。

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