梅雨の週末。日曜日の午前、久しぶりに太陽が見えたので、サイクリングに出た。
二子玉川まで行き、川沿いの道を、上るか下るかで悩み、
下って東京湾方向に向かっていくことにした。
こういう悩みはほんとうに楽しい。なんかワクワクする。
上にいけば川はどんどん狭くなっていき、
下にいけば川はどんどん大きくなっていくのだ。
大きくなる方を見るのが面白そうだと思ったのだ。
昨日までの大雨で、川沿いの道には水たまりも多く、けっこう走りづらい。
東横線が見えてきて、丸子橋のあたりで一息つくことにした。

東横線の新丸子には、親戚のおじさん一家が住んでいて、
子供のころには、よく泊まりにいったのであった。
当時よく連れて行ってもらった蕎麦屋を探したら、なくなっていた。
どこかで昼飯をたべようかと思い、武蔵小杉までいったのであるが、空を見上げると
雲行きが怪しい。今にも降りそうな感じである。
あわてて自宅方面に戻ろうとしたら、たちまちパラパラと小雨が降ってきた。
雨具もないので、全力でこいで戻ったのだった。
自転車のメーターをみると、明大前から武蔵小杉までは約17キロだった。
思ったよりも近い感じである。
川沿いの信号のない道をずっと走るのはたのしい。
行きは東京側の道を走り、帰りは神奈川側の道を走った。
明らかに、神奈川側の道のほうが走りやすかった。比べものにならないと
いってもいいくらい道が整備されていた。

今度、天気のいい日には、東京湾までいってみようと思う。
小雨もいやだけど、暑すぎるのはもっといやかもしれない。
秋か冬になるかもしれない。
自転車で平たい道を走るのは、ある種の快感である。
すぐそばに大きな川があるのはとてもいいことだと思う。
もっとも、私の家からは最短でも数キロあるから、それを近くといえるのか?
あまりにも近いと、氾濫の危険性があるから、ちょっと離れているくらいが
ちょうどいいのかもしれない。