子供をたくさんつくれない日本皇室の事情について

政治の裏側

マリーアントワネットが絞首刑で殺されて、フランスの王政が崩壊したように、国家の制度というのは一瞬で終わってしまうものなのである。日本国とて例外ではない。例外的に、長期間、天皇制は維持されているが、いつ終焉を迎えても不思議ではないのである。現行の憲法では、投票により過半数もしくは2/3の賛成があれば法律は改正できるのわけである。例えば現在中学生の悠仁さまが将来結婚し、子供を十人つくったとする。しかも全員男の子だとする。一気に宮家は10増えるわけだから、ある意味、安定的に皇室を維持できるようになるわけである。それは物理的には可能なことであるが、そういうことをやって皇室の権威はむしろ下がる可能性が高いわけである。皇室というのは、大切な国民の税金で維持されている制度である。天皇家の方々に必ずしも子沢山の家庭が多くないのは、偶然であるはずがない。一人こどもが生まれれば、それだけ国費が余分にかかるので忖度し、たくさん子供をつくっていないのである。現在は少子化であるが、つくろうと思えばいくらでも子供の数を増やすことはできたはずなのに、しなかった理由は、一言でいえば遠慮である。太平洋戦争に負けたあと、昭和天皇は戦争責任者として死刑になる可能性があったわけである。同時に、皇室も解体される可能性もあったわけである。となりの中国では清王朝が滅亡し、最後の皇帝であった溥儀は動物園で働いていたわけである。日本だって同様になる可能性はあったわけである。当時の首相だった東条英機は絞首刑になり、天皇制は維持されたわけである。明治憲法では、国家元首は首相ではなく天皇なので、同様に死刑にされても文句などいえない立場なのである。それが結果的に、皇室は維持されて、象徴として現在まで維持されているわけである。彼らはいつどうなるかわからない不安定な状況にいるのだ。政権が変わり、憲法を改正された瞬間に、現在の立場が終わってしまうとても危うい立場にいるわけである。ゆえに、決して皇室の排斥運動などが起きないように最大限の配慮をしながら健気に生きているのである。女性天皇が議論にあがった時、間髪入れずに、紀子さまが妊娠し男子を出産したのを偶然と思っている人がいるのだろうか?まさに神業のような早さで、世継ぎの男子をつくったわけである。彼らは誰よりも、真剣に自分たちの立場を考えて行動しているのだ。英国のヘンリー王子のように、黒人女性と結婚し、王室を抜けて一般人になるようなことを日本皇室でやったらどのようなことになるか?日本にはそもそも天皇制に反対する勢力も少なからず存在しているわけで、日本共産党は明確に天皇制の段階的廃止を主張しているほどである。立憲民主党の多くの議員も天皇制には反対な人が多いわけで、彼らが政権を取れば将来的に天皇制がなくなる可能性も十分あるのである。天皇家の人たちは、ある意味日本で一番抑圧されて生きている人たちでもあるのだ。自由に自分のいいたいこといって、やりたいことをやれる環境にないのである。そういう意味では、彼らを解放してあげるという考え方もあるかもしれないが、それは大きなお世話だと思う。むしろ、彼らが望んでいることを実現する方向のほうが正しいと思う。将来、悠仁さまが大人になり、仮に子供を七人くらいつくってしまうと世継ぎ問題は一気に解決するように思えるが、そうではないのだ。天皇制を維持するために子供をたくさんつくれば、そのために国家経費は莫大にかかるわけで、批判する勢力に勢いをつけることになるからだ。そういう意味では、平成天皇のように、二男、一女くらいがちょうどいいのである。現状ではできるわけもないが、彼らの本音を聞いてみたいものである。おそらく一枚岩ではなく、様々な意見があるだろう。彼らの意見をしっかり聞き、そしてそれを国会で議論して改革していくのが筋だと思うが、現状ではそれさえできないわけである。そこに最大の問題があるのだ。フランスなどの国を見ても明白なように、王室がなくても国家は存続できるのだ。皇室は絶対に必要なものではないのだ。過去の例にとらわれずに、現状の中で、ベストな選択を模索する動きをしなければ、結果的に皇室は衰退し、いずれ消滅するようになると思う。問題を遠ざけることではなく、しっかり皇室の人々の意見を聞いた上で、議論することが重要なのである。

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