渋野日向子が消える理由:目標設定が低すぎるから

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日本人二人目のメジャータイトル獲得に話題になってから1年、今年の全英女子オープンでは予選落ちしてしまった渋野であるが、このまま消えてしまう可能性が高いと思う。日本女子ツアーのシードを維持し、年間1〜2勝くらいする可能性はあるが、世界に羽ばたきメジャーで再び勝利するような活躍はできないように感じる。彼女からモチベーションを感じないからである。人気者になるのが好きなようで、その目的はすでに達成してしまっているので、その先の目標が全く見えないというか感じないのだ。畑岡奈沙や、鈴木愛からは溢れるような情熱を感じるのであるが。渋野はもう完全に出がらしのような雰囲気があるのである。昔、横綱若乃花は、「横綱よりも、お兄ちゃんって呼ばれたい」と発言したが、なんだか、そんな感じなのだ。

現に彼は親方にならなくて、現在でも芸能人として活躍しているのだから、ある意味筋が通っている。渋野も本当はゴルフなんかやらないで、芸能人として、バラエティ番組に出るほうを志向しているのだと思う。無論、引退するには若すぎるので、ゴルフに専念しているのかもしれないが、とてもゴルフにすべてをかけようとしているようには感じないのである。まあ、これから変わっていくかもしれないが、可能性は低いだろう。人間は、自分の思ったようにしか成長しないものである。本当に彼女がストイックに、ゴルフ道を極めて、世界一を目指すなら、なれる素質を持っていると思う。でも、彼女からはその気概が全く感じられない。水泳の岩崎恭子ちゃんも同じ感じかもしれない。14歳で、オリンピックで金メダルを獲得し、「いままで生きていた中で一番しあわせです」といっていたが、「そりゃそうだろう」と日本中から突っ込まれていたのを思い出す。

彼女はその後、日本チャンピオンになることすらできなかったわけである。でも20歳過ぎまで現役を続けていた。大相撲に、22歳で横綱になって廃業してしまった双羽黒という力士がいた。一方、40歳近くまで大関を続けていた魁皇という力士がいた。どちらの相撲人生のほうに意味があったかといえば、どう考えても魁皇である。

魁皇

早めに大きな目標を達成してしまった人は、逆に大きな試練を迎え、かえってよくない場合があるものである。渋野がもし、「米国の4大大会をすべて制覇する」と本気で思っていたら、こういう風にはならないのである。渋野の目標は、なんとなく活躍できる選手になること程度だったので、メジャーを獲得したことにより達成してしまったのだ。目標を低めに設定してしまうと、こういう問題が発生するので、目標というものは、不可能と思えるくらいでちょうどいいのである。石川遼の目標は20歳でメジャーに勝つことであるが、それは達成できなかった。でも、彼はもう一度大きく輝くような気がする。メラメラを燃え上がるものを感じるからだ。渋野にはがんばってもらいたいが、それは彼女の問題なので、彼女が本気で上を目指さないかぎり不可能だろう。引退してもなお、何を目指しているかわからないイチローくらいのモチベーションがないと、超一流にはなれないのである。

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