1970年代の土曜の昼にやっていたバラエティ番組「笑って笑って60分」
の中で、生放送のドラマが展開されていたのである。
生放送でやる意味があるのかどうかわからないが、
とにかくやっていたのだ。
舞台は古墳時代の日本であった。
なんか戦いがあって、ハナ肇が演じていた兵士が殺されて、
生首になるシーンがあったのであるが、
顔のアップのところで、つい彼がまばたきをしてしまったのである。

物語は、その後、何事もなかったかのように、淡々と進んでいったのであるが、
私は決して忘れない。
しかもカメラが遠い場所からどんどん近づいていきアップになったところで
やってしまったのだ。
現在のようにネットのない時代だったので、ツッコミようがないのだ。
おそらく担当者は「まずい…まあ、いいか」と思ったのだろう。
どう考えても、あのドラマを生でやる意味はなかったと思う。