15歳くらいの天才少女というのは、けっこうたくさん存在している。
日本では、水泳で14歳で金メダルをとった岩崎恭子ちゃんが有名で、
海外では、「15歳の天才少女」といわれた、テニスのアンドレア・イエガー
なんかが有名である。

男だとありえないのであるが、15歳くらいで世界の頂点に立ってしまうことが
よくあるのである。
その一方で、40歳を超えてまで活躍する選手は壊滅的に存在しないのだ。
30歳くらいをすぎると、一気に力が衰え、消えてしまう選手がほとんどである。
ゴルフのジャンボ尾崎みたいに、53歳になっても賞金王であり続けるような
例は、ほぼ存在しないのである。
これは身体的な違いと捉えるしかないような気がする。
医学的に説明できるのだとは思うが、生理的な問題なのだと思う。
なぜ、14歳くらいで、大きく成果を出す選手がいるのかというと、
少女から大人になる過程で、女性特有のふっくらとした体型になる直前の
一瞬の状態が、アスリートとして肉体的なピークを迎えてしまうからなのだと思う。
すべての女性がそうなのではなく、そういうタイミングで、
たまたま活躍してしまう選手が一定数いるのだと思う。
岩崎恭子ちゃんは14歳で金メダルを取ったのがピークで、その後は
日本一にさえなっていないのだ。
女子ゴルフを見ても、活躍するのは十代や二十代ばかりで、
三十代半ばで引退した宮里藍などは、男であれば「これから」という年齢である。

まあ、結果的な事実として、そういうことはあるのだと思う。
何がいいたいのかというと、
若くして活躍する男性アスリートと、若くして活躍する女性アスリートは
意味が違うのだ。
男の場合は、たしかに早熟なのかもしれないが、
女性の場合は、ある意味、ベストフィットで活躍しているだけなのかもしれないのだ。
それを同一視することは、本当は意味が全く違うような気がする。