アルコール中毒は病気である。
私の友人は明らかなアル中である。昼間から酒を飲んでいて、夜も飲んでいる。
動きはスローモーションのようで、機敏に動くことは、もはやできない。
毎日1リットル程度の焼酎を飲んでいるようである。
何回か、入院したようであるが、もう諦めたようだ。
ヘビースモーカーというのは、日常生活にそんなに影響しないかもしれないが、
アル中は何もできなくなるので、意味が全く違うわけである。
自分で自分をコントロールできなくなった時、
それを他人に委ねるのか、自分自身で行うのかを判断するのも自分である。
最後まで酒を飲み続けるという選択肢を選んだとすれば、
その決断は尊重すべきである。
両手両足をしばり、病院に強制入院させる権利など、誰にもないのだ。
人間としての尊厳は、尊重されるべきである。
少しでも「アル中を治したい」という意思を示したのであれば別である。
そうでなければ、放っておいてあげるべきである。
彼の父親は厳格な人で、彼の人生を大きく支配してきたことはよく知っている。
もう彼の父親は存在しない。
彼がアル中になったことと、彼の父との因果関係を証明することはできないが、
無関係であるわけがないと感じている。
人生で起きる全ての出来事はつながっているのだ。
無意味な出来事はひとつもない。
すべては必然である。
もし彼が父の言う通りにしないで、自分の意思を貫いていれば、少なくともアル中には
なっていなかったと思う。
でも、それも含めて彼の人生である。
好きなだけ酒を飲めばいいと思う。