いまどき、盲腸で入院するなんて話はあまり聞いた事がない。
中2の息子は突然、腹痛を訴え、そのまま入院し、数時間後には
手術をして、盲腸を摘出したのであった。
考えてみると、私の知り合いで、盲腸で入院したのは息子が初めてだった。
手術は無事終わり、今日で入院4日目である。
もっとも初歩的な手術とはいえ、開腹して、腸を切って取り出すのだから、
それなりに大変である。
3日経過しても、「けっこう腹が痛いし、苦しい」といっている。
入院している病院は、成育医療センターといって、
都内で一番大きい、公立の小児科専門病院である。
考えてみると、彼が産まれたのも、この病院だった。
世田谷に住んでいて、子供を育てた人であれば、ほとんどの人が1回はこの病院に
来ているのではないだろうか?
夏になると、この病院の小さな池で、ザリガニ釣りをしに何回も来たものである。
息子も中2なので、小児科に通うのはこれで最後だろう。
もはや彼が通うべきは、小児科ではないと思う。
大病院は対応もいいので、快適である。
私としては、多感な頃に入院をして、「将来医者になる」なんてことを
いってくれればいいと思っているのであるが、そんなことはなさそうである。
「スターウオーズエピソード3と、ジョジョの奇妙な冒険の第1巻を借りてきて」
といわれたので、もっていってあげた。
すべてのベットに、DVDとTVモニターが標準でついているのだ。
そのかわり、スマホ用の電源はないので、そっちは結構大変である。
ちょっと浮世離れしているというか、公立病院ならではなのルールである。
これはこれで、彼の人生にとって、大きな経験になるのではないかと思う。