虫垂炎で入院していた息子が退院し、入っていたカンポの請求をすることにした。
手続きは当然ながらやっかいなのであるが、子供名義の口座に
入金しないと、手続きが煩雑になるので、口座をつくることを勧められた。
本人は窓口に来る必要はないのであるが、写真付きの身分証明書が
必要とのことである。中学生なので、生徒手帳でいいかと思ったら、
写真入りの公的なIDでないとダメだという。
具体的には、マイナンバーカードか、パスポートだという。
2年前に海外旅行に行った時のパスポートが残っていたので、
それでなんとかなったが、もしなければ、
写真が付いてない証明書なら2つ必要なのだという。
具体的には、保険証と、住民票だという。
かなり面倒臭いわけである。
怒りを通り越して笑ってしまったのであるが、
通帳を発行するまで三十分ほどかかるので、そのあいだ、
郵便局の営業マンの勧誘を受けなければいけないのだという。
無論そんな言い方はせず「ちょっとした商品説明をさせてください」といってきた。
五分ほど話をしたら、私のほうが金融知識がはるかに上だということに
向こうも納得してくれたので、そのあとは25分間、
私から彼に金融と不動産のレクチャーをさせてもらった。
実際には、楽しい会話である。
そうこうしているうちに、通帳が出来上がり、「さようなら」といって
帰ったのである。けっこう楽しかった。
また、ものすごい暇な時は、口座をつくりにいこうかと思う。
まあ、20年後くらいだろう。