私と私の姉妹はそれぞれ、母への呼び方が異なっている

日常の出来事

私の母は86歳である。私は母を「おばあちゃん」と呼ぶ。

姉は母を「ママ」と呼ぶ。そして妹は「お母さん」と呼ぶ。

子供の頃は、全員が「ママ」と呼んでいた。それが大人になり、いつしか

呼び方が変わっていったのである。

私は中学生くらいから、「ママ」とは呼ばなくなった。なんか恥ずかしいことだと感じた

からである。

思春期の男子が人前で「ママ」なんていったら、けっこう違和感があるものである。

実際にそういう場面を見たことはあまりない。

育ちのいい、世間しらずに天真爛漫に生きている少年であれば堂々と「ママ」という

かもしれないが、実在するのを確認したことはない。

当時の私は「ねえ」「あのさあ」とか、なんとかごまかして呼んでいなかったわけである。

ずっと「ママ」といっていたのを「お母さん」なんて言えないわけである。

そして年をとり、息子が生まれ、名実ともに母が祖母になったころに、

私は突然「おばあちゃん」と呼び出したのである。

なんかこれはとてもしっくりくるのだ。

彼女は私の母であって、おばあちゃんではないが、とても言いやすいので気に入っている。

姉は一貫して「ママ」である。それ以外の呼称をつかったことはないだろう。

堂々としたものである。

妹は「お母さん」と呼んでいる。

「なんで、ママからお母さんに変えたの?」と聞いてみたら、

「ママというのはなんとなく恥ずかしいと思ったので、20歳くらいの時に変えたの」

といっていた。

私はそれができなかったが、彼女はすんなりできたわけである。

どんな呼び方でも同じではない。

それぞれの性格と、生活環境によって、大きく意味が違ってくるのだ。

そう考えると、日本の場合、できればパパママよりも、「お父さん、お母さん」

と呼ばせるほうがいいのかもしれない。

そうはいいながら、私の息子たちは、私とは異なって、

19歳と15歳であるが、堂々と「パパ、ママ」といい続けている。

そんなことで、冷やかす連中など存在しないのだろう。

それこそ、ハラスメントである。

これだけ気にしている私がなぜ、息子たちに「お父さん」と呼ばせなかったというと、

赤ちゃんの時に最初に言葉を発する時に「パパ、ママ」はとてもいいやすいからである。

小さいこに、「パパ」なんて可愛い声でいわれると、

「お父さんと呼びなさい」なんてなかなかいえないのだ。

そうこうしているうちに、十数年経過してしまったわけである。

 

 

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