感動した、ジャンボ尾崎と合田洋の日本プロ選手権

スポーツ

合田洋という選手は、典型的な一発屋である。

生涯で唯一の勝利がメジャー大会の日本プロ選手権で、それ以外の試合でベストテンに

入ることもほぼないような選手である。

あの時の、日本プロ選手権を忘れることはできない。

最終日、トップだった合田洋は、当時全盛期だったジャンボ尾崎が2位で

同じ組にいたのだ。

2人は、会話することもなく淡々と試合を進めていた。

ティーショットは、50ヤードくらいジャンボのほうが飛ぶのだ。

同じ競技をやっているとは思えない差なのであるが、

スコアは合田のほうが上だったのだ。

最終ホールを残して、1打差で合田がトップ。

その地位は風前の灯火だったわけである。

18番のミドルホールでバンカーに入れてしまった合田は、

プロとは思えないクラブ選択をした。

アゴのないバンカーからパターで打ったのだ。

球はピンのそばにより、それを入れ、一打差で逃げ切り、

生涯最初で最後の優勝を勝ち取ったのである。

それまで、緊張感の中で戦っていた、ジャンボと合田であるが、

優勝が決まると、泣き顔で合田がジャンボに抱きつき、

それを尾崎が満面の笑みでやさしく背中をポンポンと叩き、

祝福してあげたのだ。

ジャンボにしても、なんとなく合田に勝たせてあげたい気持ちがあったのだ。

でも、勝負の途中にそんなそぶりを見せることはなかった。

でも、結果的に合田が優勝したのをみて、彼も心から嬉しかったのだと思う。

あんな場面はそうはない。

私は合田の優勝よりも、ジャンボ尾崎の振る舞いに感動したのだ。

本当に素晴らしい試合だった。

 

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