2021年の年明けに、千葉でゴルフをした。
ついたキャディさんはイタリア人だった。
といっても、日本人のお母さんと、イアリア人のお父さんのハーフである。
9歳の時に日本にやってきて、それ以来日本に住んでいるので、日本語はペラペラである。
ラテン系で、とても明るい、楽しい人だった。
彼女は、このゴルフ場に3ヶ月前にやってきたばかりなのに、
完璧に近いキャディぶりだった。
残りの距離や、グリーンの傾斜の読みなど、
パーフェクトに近いものだった。
常に自分で作成したメモを見ながら、残り距離や、グリーンの傾斜を読んでいくのだ。
ゆえにたった3ヶ月のキャリアでも、完璧に近い仕事ができるのである。
いままで、数多くのキャディと接してきたが、彼女のようにメモをとって、真剣に
仕事をしている人に出会ったのは初めてである。
ある程度やれば、ある程度のことは覚えてしまうので、
メモなどを見る必要はないと思うのだろう。
でも果たしてそうだろうか?
私はこのコースを300回くらいは回っているが、いまだにわからないことだらけである。
なんとなくは、わかっているが、細かいところなど覚えているはずもない。
彼女から正確な距離や傾斜を教えてもらいながら、
「これがプロの仕事なんだな」と感じたわけである。
彼女に教えられたのは、一見、簡単に見える仕事であっても、突き詰めていくと
まだまだ先があるということである。
どんな職業にしても、彼女のようにやるべきことをきっちりと、やりきっている人というのは
意外に少ないものである。
この日は、1日楽しくプレイすることができた。
また再び、彼女に会えることを楽しみにしている。
ちなみに、18歳の時に生んだ娘が現在25歳とのことなので
43歳だと思う。