素手ノックの高校野球監督が書類送検されたことについて

事件の深読み

詳しいことは知らないが、日本の警察はかなりきちんとしている組織である。

たいていのことでは不処分にするし、

書類送検をするということは、それなり以上に悪質だと判断したからである。

起訴されるかどうかは別にして、

この事件がかなり大きな問題あったと判断したわけである。

高校野球での厳しい指導は常識であったが、最近、どんどんメスが入れられていき、

減少していく傾向にあるわけである。

元巨人軍の桑田真澄氏がPL学園野球部時代に、練習中に水を飲むことを禁じられて

トイレの水をそのまま啜ったという話は有名である。

指導なのか、暴力なのか、教育なのかは、時代とともに解釈が分かれていくものである。

素手によるノックで、全治三週間の怪我を、その選手は負ったという。

であるなら、書類送検は妥当だろう。

日大アメフト事件でさえ、刑事事件的には不起訴になったわけであるが、

あの事件は間接的な指示であり裁判的な解釈は分かれたのだろうが、

全治三週間の怪我を直接負わせたということで送検されたわけである。

こういう事件は、見せしめ的な意味も含めて、厳しく裁いていくほうがいい結果になるわけである。

過剰なくらいでちょうどいいのだ。

かつて徳川綱吉は、戦国時代の名残で、人命があまりにも軽く扱われていた社会状況を

改善するために、生類憐れみの令を発布したのだ。

動物の命でさえ尊いのだから、ましていわんや人間の命の尊さを知りなさいという

意味のものである。

言葉尻を捉えて揚げ足を取るような人は、この法律の真意を理解せずに、

単に動物を過剰に保護した法律だと、誤った解釈をしているわけである。

でも、人々の価値観を変えるには、劇薬が必要な場面があるのだ。

スポーツにおける暴力的な指導はかなり改善されているとは思うが、

まだまだである。

現在中二の息子が小6まで所属していた野球チームで、素手による暴力はなかったが、

言葉の暴力は日常的に行われていたものである。

素手のノックで書類送検というニュースが出れば、多くの高校野球の指導者が

改める可能性は高い。

暴力というのは、嫌なものである。

やられたほうは、一生消えない傷ができるものである。

 

 

タイトルとURLをコピーしました