別の見方をすれば、よくここまでもったといえると思う。
2年前の夏には、あんな小さな駅前に8軒のタピオカドリンク店が営業していたのだ。
コロナ問題が発生する前である。
コロナがあろうがなかろうが、タピオカ屋は消えていたはずであるが、
それにしても一番老舗の最後の一軒もついに閉店してしまい、
下高井戸にタピオカドリンク店は0軒になってしまった。
今日は2021年2月4日である。
雨後の筍という言葉がこれほど相応しい現象は近年なかったように思う。
突然起きたタピオカドリンクブームに日本中は湧いたものである。
過疎化が進む地方都市では「これが起爆剤です」
なんていっていたものである。
多くの人は、タピオカブームがすぐに終わることを知っていたのに、
それでも新店をオープンさせる人が多数いた理由はなぜだろうか?
世の中には、我々が思っている以上に、たくさんの考え方の人が存在しているのだ。
そういう人の中には、無論、お金持ちもたくさんいるのだ。
なぜ、毎日のようにオレオレ詐欺に気をつけましょうという
広告を見るのか?
これだけ情報が流れていても、いまだに引っかかる人が多数いるからである。
日本には1億人の人がいる。
たった1%の人が変人だとしたら、100万人もいるのである。
どう考えてもありえないことをやる人も、けっこういるわけである。
タピオカドリンクの店をはじめた人がすべてそうだとは思わないが、
本当に儲かると思っていてやっとしたら、経営者には向いていない人である。
別の理由でやるなら、多少はわかる。
例えば、何らかの事情で、その場所で営業行為を継続しないような
場合である。(なんだかよくわからないが)
節税のために、なんかとりあえず新事業をやって、税金を減らしたいという人は
一定数存在するのだ。
せめて、タピオカ屋の店舗で、クレープ屋に変更するとか、たい焼きを売ってみるとかの
試行錯誤をしてもいいと思うのであるが、そういう人はほぼいないようである。
むしろ、コロナ禍で、持ち帰りフードは好調なわけである。
少なくとも、2021年になって、一回もタピオカドリンクは飲んでいない。
おそらく今年飲むことはないと思う。
飲みたいとは思わないからだ。
飲むとすれば、あずき入りドリンクのほうがおいしいと思う。