NHKの大河ドラマ麒麟がくるの最終回をみた。
このドラマはあまり興味がないのであるが、86歳になる母が大ファンで、
よくこの話題に触れるので最終回だけはじっくりみてみたのだ。
一言で言って、大変失望した。
新しい光秀の解釈とか聞いていたので、本当に期待していたのであるが、
なんか適当なテロップで様々な説を説明して、サラッと終わってしまったのだ。
「はあ?」という感じである。
こっちが気になっていたのは、家康とグルだったのかとか、
秀吉もグルだったのでは、というような内容である。
そういう細部には一切に触れずに、
本能寺の変を起こした光秀側の動機が、
天皇による陰謀説及び信長への怨恨説という
旧来からのものと何ら変わりがないものであり、一切新しさがないのである。
光秀がその後生き続けて、家康の側近になったのであれば、
家康が本能寺の変に加担していたわけで、それはそれで面白いわけである。
「NHKさん、ちょっと勘弁してよ」というのが私の感想である。
普通に考えれば、実は秀吉が光秀と組んでいて、そのパートナーだった
秀吉が裏切ったので光秀は殺されたと考えるわけである。
その説を真っ向から否定してもいるわけで、それはそれで深みがないと思ったわけである。
まあ、NHKとしてこの程度が限界なのだろう。
まったくもって、みる価値がないドラマだったと思う。
熱狂していた母には悪いが、そういう感想である。