おばあさんに1000円をあげた話

日常の出来事

方南通りを、新宿に向かって自転車で走っていたら、

路上でゴミをあさっている人がいた。

弁当の中のご飯を口にいれるところが見えたので、

空腹だったのだろう。

身なりからして、ホームレスなのは間違いないが、

顔が見えないので、性別も、年齢も不明だった。

私は、財布から1000円を出し、

「これで何か温かいものでも食べてください」といって差し出した。

びっくりしたように、私の顔をその人はにらんだ。

そこで、その人が、高齢のおばあさんであることがわかった。

おそるおそるゆっくりと、1000円札を彼女は受け取ったので、

私はそのまま立ち去った。

日本国には、生活保護法という法律があるから、きちんと申請すれば

月額15万円程度支給されるわけである。

でも、様々な事情で、それができない人が存在するのだ。

理由は本当に様々である。

彼女もそのうちの一人なのだと思う。

困っている人がいたら、できるかぎりのことを、してあげたいと思う。

無論、無限になんでもできるわけではない。

そんなことはわかっている。

自分ができる範囲で、やれることを、やるのだ。

助け合って、支え合っているから、人類は現在、生きているのだ。

大事なのは、方向性である。

助け合う方向で、物事を考えるのか、それとも自分勝手な

方向で考えるかである。

自分や自分の身内だけがよければいいという考えは間違っている。

自分や自分の身内を犠牲にして他人を助けるという考えも正しいとはいえない。

自分の身内は大事である。

でも、身内を守るためには、世の中全体をよくしていかないと、うまくいかないのだ。

身内とは愛する人のことである。

単に、血縁関係があるかどうかだけではない。

猫だったり、犬だったりすることだってある。

理想的には、世の中にいるすべての人だけでなく、すべての存在を愛せるようになることだと

思う。

でも、明らかに困っている人がいれば、できる限りのことをしたいと思うのだ。

そして、私はそう思ったように、行動している。

あのおばあさんが、少しでも幸福になり、長生きしてくれたら、とても嬉しいと思う。

 

 

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